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第2回北区立滝野川小学校授業「目に見えない生物"微生物 "の力を知ろう」授業・実習(2013.6.11)

  「見える、見える」で眼が輝きました

 

2013年6月11日、北区立滝野川小学校6年生の総合学習の一環として、身の回りで働いている「目に見えない生物"微生物"の力を知ろう」をテーマとした実習を3クラスで実施しました。
当法人の永井和夫理事、及び、ご協力を頂いた㈱明治 有江泰彦専任部長を講師とし、1クラス約100分の授業の概要、児童の感想(抜粋)、講師の感想などを報告します。

なお、第1回授業の概要と成果は、ここをクリックして参照下さい。
また、ご意見、ご感想、ご質問がありましたら、本HPの「問合せ・ご意見」でお知らせ下さい。

1.授業と実習の概要



(1)「ヨーグルトはどの様に作られるか」を体験する

①小学生にも人気のある発酵食品であるヨーグルトを教材とし、まず、十勝ヨーグルトとブルガリアヨーグルトを味わってみる。

②ブルガリアヨーグルトを種菌とし、牛乳と混ぜ合せ、「YOGURTIA」で(43℃、4時間)保温してヨーグルト作成を実体験する。(授業後に試食)

③ヨーグルトの中で動いている2種類の乳酸菌を約800倍の位相差顕微鏡の画像で見る。

④この乳酸菌によってヨーグルトがなぜ固まるかをスライドと解説で知る。


fig1  fig2

種菌と牛乳を混ぜ合せてヨーグルトを作成


fig3

ヨーグルト中の2種類の乳酸菌を約800倍の位相差顕微鏡の画像で見る



(2)「世界で初めて微生物を見たレーベンフックの顕微鏡」を作る

①世界最初の顕微鏡であるレーベンフックの顕微鏡(オランダから取り寄せたレプリカ)を実際に覗いてみる。

②穴あき図書カード2枚とビーズ玉を組み合わせた同じ原理のカード式顕微鏡を各自で作成し、髪の毛や糸を試料として覗いてみる。
(作成後は各自で持ち帰り)

fig4-1  fig4-2

穴あき図書カード2枚とビーズ玉を組み合わせたカード式顕微鏡の作成

fig5

カード式顕微鏡で糸の端を覗いて見る



(3)「微生物はヒトの生活とどのように関わっているか」を知る

point



2.児童の感想 (抜粋)



Impressions



3.講師の感想



 今回も前回と同じように、児童さんたちは授業に積極的に参加してくれました。何か質問するとたくさんの児童さんが手を挙げ、大きな声で答えます。その答えも私が期待していた以上に正確で、えっ、そんなことまで知っているの!と驚くような内容もあって感心しました。
それでも授業終了後の感想文を読むと、やはり一番に楽しかったのはヨーグルトの試食と作製、自作の顕微鏡で実現した糸や髪の毛の細かな構造の発見、などだったようです。
今回も、ヨーグルトがなぜ固まるのか、とかどんな微生物がその働きをしているのか、の説明や顕微鏡での観察には多くの児童さんが納得してくれたみたいです。
前回の授業で林校長先生(当時)から、微生物の説明が少し難しすぎるのでは?とご注意いただいたのと、バイオインダストリー協会からグッドタイミングで小学生向けの微生物の話をテーマとする紙芝居風の資料が得られたことから、それをスクリーンに映して話しました。今回は微生物についてもっと知りたい、という感想も多くあったのはそのお陰だと思います。



5.謝辞



 ご協力を頂きました北区滝野川小学校校長、並びに6年担当教員の皆さま、ご講演、及びヨーグルト、牛乳を提供頂きました㈱明治様、並びに、図書カードの正確な位置に1.5mmの穴をあける小型装置を開発して頂きました日立メタルプレシジョン㈱恵乃島事業所様に深謝申し上げます。