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第1回北区立滝野川小学校「目に見えない生物"微生物"の力を知ろう」授業・実習(2012年9月14日)

2012年9月14日、北区立滝野川小学校6年生の総合学習の一環として、身の回りで働いている微生物の役割の理解を深めることを狙った実習を実施しました。
以下に、当法人の永井理事、及び、ご協力を頂いた㈱明治 有江専任部長を講師とした授業の趣旨・進め方、林校長先生の感想、児童の感想(抜粋)、実験アシスタントのコメントを報告します。
ご意見、ご感想、並びに、ご質問がありましたら、本HPの「問合せ・ご意見」でお知らせ下さい。 

1.授業の趣旨-講師の感想

当NPO法人会員・理事 永井和夫 



㈱明治 食品開発研究所専任部長 有江泰彦 


(1)授業の趣旨

①微生物とはどんなものか

②微生物はだれが、どのようにして見つけたか

③微生物はヒトの生活とどのように関わっているか

④微生物にはどんな能力があるか

fig1


(2)具体的な実習の進め方

①小学生に最も人気のある発酵食品であるヨーグルトを教材とし、まず、十勝ヨーグルトとブルガリアヨーグルトを味わってみる。

②ブルガリアヨーグルトを種菌とし、牛乳と混ぜ合せ、「YOGURTIA」で(43℃4時間)保温してヨーグルト作成を実体験する。
(授業後に試食)

③牛乳をヨーグルトにする乳酸菌(2種類)を約800倍の位相差顕微鏡画像で見る。

④乳酸菌によってヨーグルトがどうして固まるかを知る。

⑤世界最初の顕微鏡であるレーベンフックの顕微鏡(オランダから取り寄せたレプリカ)を実際に覗いてみる。

⑥図書カードとビーズ用いた同じ原理のカード式顕微鏡を各自で作成し、髪の毛や糸を試料として覗いてみる。(作成後は持ち帰り)

⑦微生物がヒトの生活とどのように関わっているかをスライドと解説で知る。

fig2


(3)講師の感想

 生徒の皆さんは大変積極的で、質問を投げかけるとすぐにいろいろ答えてくれます。
ヨーグルトの仕込みも難なくこなし、更に細かい作業を要する顕微鏡の作製もほぼ全員が予定時間内に完成しました。 早速、毛髪や糸などを覗いて歓声を挙げるのを見るのはとても楽しいことでした。
牛乳が何故かたまるのか、なぜ酸っぱくなるのかという説明も興味深く熱心に聞いていました。ただ、最後の微生物の活躍の紹介では少し疲れが出たのか、集中力の限界が感じられました。
次回はもう少し身近な内容にしたいと思います。



2.林校長先生の感想

北区滝野川小学校 林 四郎 校長先生 



 一昨年の年末に授業のアイデアについて15,6件近くのプレゼンをしていただきました。その中で、微生物というテーマは身近な発酵食品でその良さを実感するものがあれば授業として成立するはずだと申し上げました。その後皆さんで案を練られ今回の授業の実現までこぎつけられたことは食への関心と身近なことから科学的態度を醸成しようという「総合的な学習の時間」や理科の目的にかなうもので学校としても大変評価をいたしております。
アシスタントも含めると総勢13名の会員・関係者の方が本校で児童に教えていただいたことを心より感謝いたします。子供たちが自分たちのヨーグルトが簡単に作れることに驚き、そして食べられたことに素直に喜んでおりました。
ヨーグルトが何故かたまるのか、乳酸菌の働きについての説明は割と分かりやすかったのですが、微生物の説明はやや難しくもっと平易な言葉で内容をご説明いただければもっと良かったのではないかと思います。レーベンフックの顕微鏡も大変興味深いことですが、こちらが期待したほどは印象に残らず、もう少し工夫があればと思います。例えば顕微鏡の歴史として一覧表にして説明しまた子供たちも顕微鏡をのぞいてみるとか。しかし、子供たちの感想文を読むと十分な手ごたえと感動が伝わってきます。
6年生3クラスを1日でこなすハードスケジュールでしたが、皆様のご厚意とご努力に心から感謝し、また新たな授業のご提案を期待しております。改めまして誠にありがとうございました。



3.児童の感想 (抜粋)



fig3



4.授業アシスタント感想

当NPO法人会員・理事 吉村 実 



まず感心したのは、本校の6年生が大変「科学」に興味を持っており、1時間半の実習と講義に集中してくれたことで、全体のレベルの高さをうかがい知る事ができました。
本法人の目的は、学校の授業では十分に学べない「微生物の働き」を理解し、他の科目と総合して探究心を満たしてくれる能力をつけてもらうことであり、その意味で今回の授業は大変有意義であったと考えます。
授業の後半で、各自が図書カードを使って自作した顕微鏡で色糸を観察して、色糸が見えてそれが細い繊維から成り立っているのを知った時の感動はひとしおで、みんなが目を輝かせてくれたことはアシスタントとしても大きな驚きでした。
実際に自分の手で工作物を作り、未知のものを観察して発見することが「科学」の第1歩であり、さらに新しいことを解き明かしていこうとする探究心が芽生えると思います。今回の感動を通して自然に科学的思考力を育んで欲しいと願わずにはいられません。

fig4


5.謝辞



 ご指導頂きました北区滝野川小学校林校長先生始め、ご協力を頂きました6年担当教員の皆さま、
ご講演、及びヨーグルト、牛乳を提供頂きました㈱明治様、
図書カードの正確な位置に1.5mmの穴をあける小型装置を開発して頂きました日立メタルプレシジョン㈱恵乃島事業所様に深謝申し上げます。